キタサンショウウオはロシアや中国北東部などに分布しているサンショウウオの仲間で、日本では釧路湿原でのみ見られます。
目次
キタサンショウウオについて!
キタサンショウウオは体長15cm程度にまで成長する有尾目サンショウウオ科キタサンショウウオ属のサンショウウオです。
キタサンショウウオは茶褐色の体色をしており、頭部~尾にかけての背面が黄色の筋が入ります。
体側の皺(肋条)は13~15本の個体が多いですが、これよりも少ない個体もいます。
オスの方が体格が良く、四肢や尾がメスよりも長いです。
食性は肉食で昆虫、軟体動物、節足動物などを捕食しています。
和名 | キタサンショウウオ |
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学名 | Salamandrella keyserlingii |
英名 | Siberian salamander |
目 | 有尾目(Caudata) |
科 | サンショウウオ科(Hynobiidae) |
属 | キタサンショウウオ属(Salamandrella) |
分布 |
カザフスタン北部、中国北東部 朝鮮半島北部、ロシア、釧路湿原など |
生息環境 | 針葉樹林、草原、湿原 |
キタサンショウウオはカザフスタン北部、中国北東部、朝鮮半島北部、モンゴル、ロシア、釧路湿原、国後島、色丹島に分布しています。
針葉樹林、草原、湿原など幅広い環境に生息しています。
オスは水中の木の枝に捕まって尾を振ってメスを誘います。
メスがオスの尾に触るとオスがメスの体に巻き付き、メスが産卵します。
日本では北海道の釧路湿原にのみ分布しており、釧路市の天然記念物に指定されています。
キタサンショウウオを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
キタサンショウウオを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
キタサンショウウオと小樽水族館
小樽水族館では本館の北海道の希少生物エリアにてキタサンショウウオを展示しています。
小樽水族館では複数のキタサンショウウオを展示しており、上のように湿度の高い水槽で展示されています。
このエリアではキタサンショウウオの他にエゾトミヨ、エゾホトケドジョウ、ヤチウグイ、イトウ、オショロコマ、カワシンジュガイ、ニホンザリガニが展示されています。
キタサンショウウオと千歳水族館
千歳水族館ではにてキタサンショウウオを展示しています。
千歳水族館では上のように多湿な環境で展示されており、苔の上を歩いていました。
このエリアではキタサンショウウオの他にエゾサンショウウオ、スッポン、エゾアカガエル、アマガエル、ニホンザリガニ、モクズガニを展示しています。
キタサンショウウオを展示している施設の一覧
キタサンショウウオを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
円山動物園 | 小樽水族館 | 千歳水族館 |
ここまで
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