ウーパールーパーは日本でもペットとして人気のあるトラフサンショウウオの仲間で、日本で一般的に流通している白色の個体はアルビノ個体です。
現地では生息環境の破壊により生息数が激減しています。
ウーパールーパーと呼ばれる事が多いですが、「メキシコサンショウウオ」、「アホロートル」、「メキシコサラマンダー」などと呼ばれる事もあります。
目次
ウーパールーパーについて!
ウーパールーパーは全長25cm程度にまで成長する有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属のサンショウウオです。
ウーパールーパーは上のように白色の体色をしたものが有名ですが、これはアルビノ個体です。(野生下の個体は黒色や褐色の体色をしています。)
通常は幼生の形状のまま性成熟します。(幼生成熟)
英名の「Axolotl」はトラフサンショウウオ科の幼生成熟個体を意味する言葉です。
完全な水棲ですが、水かきはあまり発達していません。
日本ではペットとして人気があり、様々な品種が流通しています。
飼育環境によっては上のように変態することがあります。
変態した個体は幼生成熟とは以下のような違いがあります。
・外鰓がない
・手足が大きくなる
・肺呼吸を行うようになる。
など
自然下では水温が低くヨウ素が少ない環境に生息しているため、甲状腺ホルモンを生成できずに変態する事はありません。
逆にヨウ素が多く、水温が高い環境で飼育しているなどの条件時に変態する可能性が高いとされています。
変態した個体は幼生成熟の個体に比べて寿命が短いと言われています。
ウーパールーパーの食性は肉食で甲殻類、魚類などを捕食しています。(厳しい環境に生息している事もあり、小さな個体は共食いをする事があります。)
和名 |
ウーパールーパー、 メキシコサンショウウオ |
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学名 | Ambystoma mexicanum |
英名 | Axolotl |
目 | 有尾目(Caudata) |
科 | トラフサンショウウオ科(Ambystomatidae) |
属 | トラフサンショウウオ属(Ambystoma) |
分布 | メキシコのソチミルコ湖とその周辺 |
生息環境 | 湖 |
ウーパールーパーはメキシコのソチミルコ湖とその周辺に分布しており、以前はスムパンゴ湖、チャルコ湖、テスココ湖にも分布していましたが、埋め立てにより絶滅しています。
生息環境の開発や水質汚染、外来魚の影響などにより生息数は激減しています。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されており、ワシントン条約付属書IIに掲載されています。
日本では一時期ペットとしてブームとなった時期もあり、現在もペットとして人気の高い種類です。
飼育下繁殖個体が流通しており、様々な品種改良種が流通しています。
小さな個体は共食いする事もあるため、基本的には単独で飼育するのが良いようです。
ウーパールーパーを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ウーパールーパーを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ウーパールーパーとサンシャイン水族館
サンシャイン水族館では水から陸へ~両生類の世界~エリアにてウーパールーパーを展示しています。
サンシャイン水族館では上のように複数の個体が展示されており、展示されているのは上のようなアルビノ個体です。
このエリアではウーパールーパーの他にフィリピンホカケトカゲ、ガイアナカイマントカゲ、ジュウジメドクアマガエル、ヒラタピパ、キバラクモノスガメ、パンケーキガメ、ビルマホシガメ、ホウシャガメなどが展示されています。
ウーパールーパーと志摩マリンランド(休館)
志摩マリンランドでは回遊水槽の下でウーパールーパーを展示していました。
現在は休館してしまった志摩マリンランドですが、上のようにノーマル個体やアルビノ個体が大量に展示されている水槽がありました。
別の水槽では変態した個体も展示されていました。
ウーパールーパーを展示している施設の一覧
ウーパールーパーを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
千歳水族館 | 福島海洋科学館 | 桐生が岡動物園 |
井の頭自然文化園 | 足立区生物園 | さいたま水族館 |
サンシャイン水族館 | 熱川バナナワニ園 | 東山動物園 |
寺泊水族博物館 | 富士水族館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 姫路水族館 | 桂浜水族館 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。