エゾアカガエルは北海道等に分布しており、古くはヨーロッパアカガエルの亜種と考えられていましたが、染色体の数から独立した種だと判明しました。(1991年に新種記載)
エゾアカガエルについて!
エゾアカガエルは体長7cm程度にまで成長する無尾目アカガエル科アカガエル属のカエルです。
他の多くのカエルと同じようにメスの方がやや大きく成長します。
エゾアカガエルは赤褐色の体色をしており、眼の後方から背側線が伸びており、鼓膜の後ろで緩いカーブを描きます。
水鳥と似た鳴き声をしており、これは外敵を寄せ付けないためと考えられています。
種小名の「pirica」はアイヌ語で「かわいい」を意味する「ピリカ」という言葉が由来になっています。
食性は肉食で昆虫、節足動物などを捕食しています。
和名 | エゾアカガエル |
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学名 | Rana pirica |
英名 | Ezo Brown Frog |
目 | 無尾目(Anura) |
科 | アカガエル科(Ranidae) |
属 | アカガエル属(Rana) |
分布 | 北海道、サハリン |
生息環境 | 平地、高地、森林 |
エゾアカガエルは北海道、利尻島、奥尻島、礼文島、択捉島、色丹島、サハリンに分布しています。
サハリンに分布している個体群は北海道で見らえる個体群と大きな差異があると言われています。
繁殖期は基本的に4~5月で、池や水たまりなどに一度に1,000個前後の卵を産卵します。
北海道ではニホンアマガエル、ツチガエル、アズマヒキガエル、トノサマガエル、トウキョウダルマガエル、ウシガエルなどが見られますが、自然分布しているのはニホンアマガエルとニホンアカガエルのみです。
エゾアカガエルを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
エゾアカガエルを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
エゾアカガエルと円山動物園
円山動物園ではは虫類・両生類館にてエゾアカガエルを展示しています。
円山動物園ではエリア内の終わり近くで日本の爬虫類・両生類を展示しており、そこにエゾアカガエルも展示されています。
大きなケースの中で展示されており、綺麗なケースで展示されており非常に観察しやすいです。
同じケース内で北海道在来種であるニホンアカガエルを展示しています。
エゾアカガエルを展示している施設の一覧
エゾアカガエルを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
円山動物園 | 千歳水族館 |
国内では北海道のみで見られるため、展示している施設も北海道の施設のみとなっています。
千歳水族館よりも円山動物園の方が観察しやすかったです。
ここまで
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