ギンガハゼはエビと共生するハゼの中でも有名な種類で、エビが巣穴が掘ってハゼが外敵の警戒をするという役割分担をします。
ギンガハゼには黄色の個体と褐色の個体と2つのタイプが存在します。
天皇陛下が命名されたハゼとしても知られています。
ギンガハゼについて!
ギンガハゼは7cmになるスズキ目ハゼ科の魚です。
上の個体は褐色タイプの個体で、頭が大きく頭部、胸鰭、背鰭に小さな青い斑点が無数に確認できます。
褐色タイプの個体は体に暗色の模様が3本程度あります。
全身が黄色のタイプもいますが、各部に青色の斑点があるので他の種類と見分けることができます。
この青色の斑点が夜空の星に見えたことが名前の由来になっています。
昔は黄色の個体と褐色の個体を別種だと考え黄色の個体を「コガネハゼ」と呼んでいましたが、現在は両方ともギンガハゼと呼ばれています。
ちなみに、このギンガハゼという標準和名は当時の皇后美智子様が提案し天皇陛下が命名されています。
黄色タイプのギンガハゼで奥に見えるニシキテッポウエビと共生しているようです。
褐色タイプとは別種に見えるくらいに色が違いますが、頭部や背鰭、胸鰭に青い斑点が確認できます。
砂地を口に入れてから吐き出していました。
砂の中のエサを探しているのだと思われます。(アカハチハゼなど砂底で生活する他のハゼの仲間も良く行う行動です)
和名 | ギンガハゼ |
---|---|
学名 | Cryptocentrus cinctus |
英名 | Yellow prawn-goby |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ハゼ科(Gobiidae) |
属 | イトヒキハゼ属(Cryptocentrus) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
国内では石垣島や西表島など南方で見られ、国外では東南アジアやパラオなど西太平洋で見られます。
砂底に生息しており、テッポウエビの仲間と共生することで知られています。
テッポウエビと共生する姿を水槽でも観察できることから観賞魚としても人気で黄色のタイプは「ギンガハゼイエロー」として流通しています。
ギンガハゼを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ギンガハゼを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所となっています。
男鹿水族館 | 加茂水族館 | 大洗水族館 |
鴨川シーワールド | 葛西臨海水族園 | しながわ水族館 |
アクアパーク品川 | 上越水族博物館 | 三津シーパラダイス |
魚津水族館 | 越前松島水族館 | 南知多ビーチランド |
志摩マリンランド | しまね海洋館 | 足摺海洋館 |
ギンガハゼと大洗水族館
大洗水族館では沖縄の海水槽の隣にある水槽にてギンガハゼを展示していました。
この水槽には複数のギンガハゼが展示されていましたが、黄色のタイプは展示されていませんでした。(褐色⇔黄色と変化する個体もいるようです)
同種同士や一緒に展示されているインドカエルウオと縄張り争いをしている姿も観察できました。
ギンガハゼと しながわ水族館
しながわ水族館では共生水槽にてギンガハゼを展示しています。
名前の通り海の中での共生がテーマになっており、テッポウエビとハゼ、イソギンチャクとクマノミが展示されています。
ギンガハゼも褐色タイプと黄色タイプが展示されており、ヒレナガネジリンボウなど他の共生ハゼも展示されています。
一つの水槽内で多くのハゼとテッポウエビの共生を観察できる水槽になっているオススメの水槽です。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。