ミナミトビハゼは琉球列島で見られるトビハゼの仲間で、沖縄では「トントンミー」と呼ばれて親しまれているようです。
ミナミトビハゼについて!
ミナミトビハゼは10cm程度に成長するスズキ目ハゼ科トビハゼ属の魚です。
ミナミトビハゼはマングローブや干潟などに生息しており、陸上でも多く見られます。
目が頭部の上部についており、カエルのような顔をしています。
また、陸上を移動することから胸鰭が腕のように発達しています。
トビハゼに似ていますが、ミナミトビハゼは第一背鰭が突出することで見分けることができます。
沖縄ではトビハゼとミナミトビハゼの両方が生息しているようですが、ミナミトビハゼの方が個体数が多いようです。
食性は肉食で干潟上を歩き回り小さな生き物を食べているようです。
6~8月の夏場に産卵し、オスが掘った巣穴の中にメスが産卵します。
オスは1年でほとんど死んでしまいますが、メスは2年生きるようです。(冬は冬眠するように巣穴でじっとしているようです)
和名 | ミナミトビハゼ |
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学名 | Periophthalmus modestus |
英名 | Barred mudskipper |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ハゼ科(Gobiidae) |
属 | トビハゼ属(Periophthalmus) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 汽水域、干潟 |
国内では奄美大島以南で見られ、国外では西太平洋の熱帯、亜熱帯域で広く見られるようです。
食用として利用された時代もあるようですが、あまり重要なものではなく、現在は観賞魚用に流通することがあるようです。
驚いた時には1mほどもジャンプすることができ、これを連続して行うことができるようです。
ミナミトビハゼを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ミナミトビハゼを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所となっています。
小樽水族館 | 千歳水族館 | 男鹿水族館 |
福島海洋科学館 | 足立区生物園 | 大洗水族館 |
サンシャイン水族館 | 新潟市水族館 | 寺泊水族博物館 |
魚津水族館 | のとじま水族館 | 南知多ビーチランド |
名古屋港水族館 | 鳥羽水族館 | 大阪海遊館 |
城崎マリンワールド | しまね海洋館 | 美ら海水族館 |
ミナミトビハゼと足立区生物園
足立区生物園では観察展示室にてミナミトビハゼを展示しています。
観察展示室のテッポウウオやヒメツバメウオが展示されている水槽の水面近くにいることが多いです。
水面から顔だけを出している個体が多いので、是非探してみてください。
ちょこちょこと動くミナミトビハゼを観察することができます。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。