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水族館魚図鑑-ニジマス(Oncorhynchus mykiss)

ニジマスは北米原産のサケの仲間ですが、国内の一部の水域では定着してしまっています。

繁殖が容易でサケの仲間としては高温に強いことから、世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれています。

世界各地でニジマスを品種改良してより早く大型になる品種が養殖されており、輸入したものはサーモンとして回転ずしなどでも食べられています。

 

ニジマスについて!

ニジマスは陸封型はレインボートラウトとも呼ばれ40cm前後、降海型はスチールヘッドなどと呼ばれ1mを超える大きさにまで成長します。

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上の個体は陸封型の個体で、全身に黒点が入っており、頬と体の真ん中に縦線がピンク色で入っているのが特徴です。

ニジマスは他のサケの仲間と違い、産卵後に死んでしまうこともなく数年続けて同じ個体が産卵することができます。

幅広い地域に生息しているため、多くの亜種が存在しており、

釣りの対象魚として人気が高い魚で、フライフィッシングやルアーフィッシングで狙って釣られています。

全国各地に管理された人口の池にニジマスなどのサケの仲間を放流した釣り堀(管理釣り場)があります。

場所によっては道具の貸し出しを行うなど、子供や初心者の方でも簡単に楽しめることから人気のある施設です。

 

和名 ニジマス
学名 Oncorhynchus mykiss
英名 Rainbow trout
スズキ目(Perciformes)
サケ科(Salmoniformes)
タイヘイヨウサケ属(Oncorhynchus)
分布

カムチャッカ半島~北アメリカ大陸北西部等

生息環境 河川

国内には元々生息していませんでしたが、各地の渓流などで養殖・放流したものが定着しています。 北海道が主ですが和歌山や東京、関西の一部水域でも定着しています。

ニジマスは古くから養殖が行われており、早く大きく成長するのでアトランティックサーモンと並び世界中で一般的に養殖されているサケ類です。

国内では静岡県、長野県、山梨県の順で多く養殖されています。(長野県も山梨県も海に面していない内陸県ですが、川魚であるニジマスは養殖できます。)

一般的には20cm前後のサイズで出荷しますが、管理釣り場に放流するようにもっと大型に育てて出荷する場合もあるようです。(孵化から1年程度で20cmにまで成長するようです)

国内の淡水魚の中ではトップクラスの生産量で、アユに次いで2番目に生産量が多いです。

海降型の個体は4~5年ほどで10kg近くまで成長するように大型で成長が早い品種が作られています。

ニジマスを品種改良して海で育てている個体をトラウトサーモンと呼び、店頭や料理店ではサーモンとして利用されています。(海降型のサケ類をまとめてサーモンと呼んでいます。)

国内で利用されているサーモンの多くはチリなど外国で養殖されたものです。

ニジマスを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ニジマスを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所となっています。

小樽水族館 サンピアザ水族館 千歳水族館
いなわしカワセミ館 なかがわ水遊園 大洗水族館
鴨川シーワールド さいたま水族館 しながわ水族館
相模川ふれあい科学館 寺泊水族博物館 富士水族館
琵琶湖博物館    

他のサケの仲間と同じく寒い地域の水族館で多く展示されています。

ニジマスと しながわ水族館

しながわ水族館では東京湾に注ぐ川水槽にてニジマスを展示しています。

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この水槽ではニジマスの他にヤマメとニッコウイワナを展示しています。

流木のレイアウトの裏にニッコウイワナが隠れていることが多く、表に出てくることは少ないですが、他の2種は活発に活動している姿を観察することができます。

写真が撮りやすい水槽でオススメです! 

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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