ミナミイケカツオは名前だけ聞くと南に住むイケカツオと思われるかもしれませんが、国内での生息域はイケカツオとほとんど変わりません。
味が良く食用としても利用されることがあるようです。
ミナミイケカツオについて!
ミナミイケカツオは60cm程度に成長するスズキ目アジ科の魚です。
背鰭の第1条が黒くなっており、体の側面に小判状の黒点が5つほど1列に並びます。(個体により確認できないものもいます。)
表面はメタリックな金属光沢を放っています。
イケカツオと酷似していますが、体の側面に入る黒点がミナミイケカツオは1列、イケカツオは2列となることから見分けられますが黒点が薄い個体も多いです。
上の画像と同じ画像にいたのですが、この個体はイケカツオだと思います。
黒点が2列連なっているのが、ミナミイケカツオとの違いになります。
その他にも口の大きさがイケカツオの方が大きく、眼の後方らへんまで切り込んでいますが、ミナミイケカツオの口は小さいです。
和名 | ミナミイケカツオ |
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学名 | Scomberoides tol |
英名 | Needlescaled queenfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | アジ科(Carangidae) |
属 | イケカツオ属(Scomberoides) |
分布 |
インド洋~西部太平洋 |
生息環境 | 沖合 |
国内では、茨城県以南の太平洋側で主に見られます。
本州では数が多くなく小型の個体がほとんどです。
イケカツオの仲間は英語で「queenfish」と呼ばれているようです。
ミナミイケカツオを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ミナミイケカツオはJAZA加入の施設のうち大洗水族館と玉野海洋博物館の2ヶ所でのみ展示しています。
大洗水族館 | 玉野海洋博物館 |
展示している水族館が少ないレアな魚です。
大洗水族館も玉野海洋博物館もイケカツオも展示しているので、比較してみてください。
ミナミイケカツオと大洗水族館
大洗水族館では沖縄の海水槽にてミナミイケカツオを展示しています。
大洗水族館では、地曵網調査にて稚魚を捕獲し育てたものを展示しています。(最終時に5cmだった個体が4年で50cmまで成長したようです)
私が訪れた際には展示生物の展示に書いてありませんでしたが、メタリックに輝く体で水槽内を活発に泳いでいたので存在感があります。
群れになって泳いでいるので是非観察してみてください。(コバンアジ、イケガツオが混ざって泳いでいました。)
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。