ランプサッカーはカサゴ目ダンゴウオ科の魚でダンゴウオの仲間の中でも最も大型に成長する魚となります。
ランプフィッシュと呼ばれることも多く、卵はキャビアの代替品として流通しています。
ランプサッカーについて!
ランプサッカーは最大で60cm、10kg近くまで成長するカサゴ目ダンゴウオ科の種類としては最大種です。
上の個体は青褐色ですが、青・黒・灰色・黄色等様々な色の個体が居ます。
オスは繁殖期になるとオレンジっぽい赤色に変色するようです。
ランプサッカーはオスとメスで大きさが異なり、オスが40cm程度でメスが最大60cmにまで成長するようです。
ランプサッカーは1匹のメスが50,000~220,000個の卵を産卵し、産卵を行ったメスは産卵前の2/3ほどまで体重が落ちます。
メスはオスが事前に用意した巣で産卵し、オスは孵化までの1ヵ月程度卵を守り世話をします。
実はランプサッカーは水産資源としてとても重要な種類となっています。
これはランプサッカーの卵を使ってキャビアの代替品が作られているからです。
漁が行われるのはメスの産卵期(3月~8月)でメスの持つ卵を目的としているため、小さなオスが入らないような網目の荒い網を使うようです。(身は一般的にその場で廃棄されてしまうようです、アイスランドでは陸地まで持ち運ぶ義務があるので主に中国向けに輸出しているようです。)
毎年2,000~3,000トンのランプサッカーが漁獲されており、アイスランドとグリーンランドで全体の95%以上を占めるようです。
ランプサッカーの裏側にはゼリー状の吸盤があり、この吸盤を用いて岩や海藻等に掴まることができます。
オスは頭部と胸鰭がメスよりも大きくなるようです。
和名 | ランプサッカー |
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学名 | Cyclopterus lumpus |
英名 | Lumpfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ダンゴウオ科(Cyclopteridae) |
属 | Cyclopterus属(Cyclopterus) |
分布 |
北部大西洋・北極海 |
生息環境 | 岩礁 |
ランプサッカーは北部大西洋~北極海に生息しています。
水面と水深300mを1日で移動することもあり、産卵シーズンになると沿岸部に戻ってきます。
ランプサッカーを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ランプサッカーを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園と大阪海遊館のみになります。
ランプサッカーと葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では北海水槽にてランプサッカーを展示しています。
葛西臨海水族園ではランプサッカーの繁殖も行われており、何度も飼育環境かでサイクルを回しているようです。
タイミングが良ければ稚魚の展示を見ることができるかもしれません。
館内で繁殖させているためか、10匹くらいのランプサッカーが展示されており、個体による色彩の変化を観察することができます!
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。