ウミタナゴは胎生で、子供を出産する魚として知られています。
ウミタナゴは2007年まで1種類とされていましたが、現在は青みがかった型をマタナゴとして亜種に、赤みが強い型をアカタナゴとして別種としました。(水族館では特に分けられてはいないようです)
ウミタナゴについて!
ウミタナゴは25cm程度に成長するスズキ目ウミタナゴ科の魚です。
上の画像は赤っぽく見えるウミタナゴです。
水族館で同じウミタナゴとして展示されている場合も青っぽいものや赤っぽいものが混ざっていることが多いです。
ウミタナゴは4月~5月にかけて出産し、冬場の波止場からでも釣れるので釣りの対象魚としても人気のある魚です。
先ほどの画像に比べると青っぽく見える個体です。
ウミタナゴは卵ではなく、子供の状態で出産する胎生という繁殖方法のため、安産のおまじないとして食べる地方もあるようです。(平均して一回で数十匹も出産するようです)
東北~北海道で主に食用とされており、値段も高くなく味が良いようです。(料理法は焼いても煮ても揚げても美味しく食べれるようです。)
妊娠状態のメスを捌く際にお腹から子供がたくさん出てくるので知らない人はびっくりしてしまう魚でもあります。
和名 | ウミタナゴ |
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学名 | Ditrema temmincki temmincki |
英名 | Temminck's surf perch |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ウミタナゴ科(Embiotocidae) |
属 | ウミタナゴ属(Ditrema) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁・内湾 |
ウミタナゴは川のタナゴに似ているため、海にいるタナゴでウミタナゴという名前になったと言われています。
英名の「Temminck's surf perch 」は種小名のtemmincki(人名)が由来になっています。(surf perchはウミタナゴ科の魚という意味)
ウミタナゴを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ウミタナゴを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所となっています。
男鹿水族館 | 福島海洋科学館 | 大洗水族館 |
葛西臨海水族園 | しながわ水族館 | 八景島シーパラダイス |
新潟市水族館 | 上越水族博物館 | 東海大海洋博物館 |
名古屋港水族館 | 鳥羽水族館 | 宮島水族館 |
海の中道水族館 |
日本各地の沿岸部で見られる種類ですが、展示している施設は意外と少ないようです。
ウミタナゴと大洗水族館
大洗水族館では入り口近くの大洗の岩場を再現している水槽にてウミタナゴを展示しています。
この水槽では岩場で見られる魚を多く展示しており、水槽内に多くのウミタナゴが展示されています。
幅広い水槽になっており、自然に近い形で泳ぐ魚を観察できるオススメの水槽です。
水槽が野外に設置してあり面白い作りになっているため、魚だけではなく水槽の作りも楽しめる作りになっています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。