ネムリブカはサンゴ礁などで一般的に見られるメジロザメの仲間です。
メジロザメの仲間は似ている種類も多いですが、ネムリブカは背ビレと尾ビレの先端が白いので簡単に見分けることができます。
サンゴ礁でダイビングをすると最も見られるサメだと言われています。
ネムリブカについて!
ネムリブカは最大で1.6mにもなるメジロザメの仲間です。
以前はドチザメ科とされていたこともあるようです。
メジロザメの仲間としては珍しく泳がなくても呼吸ができる種類です。
体はシャープで、柔らかそうな印象を受けます。
顔の部分は細長くなっており、岩の隙間に潜む餌を食べやすいようにできています。
側面に黒い模様がある場合もありますが、これは個体によっては見られない場合もあります。
夜行性で、昼は岩場の底で休んでいることが多いです。
正面から見るとこんな感じです。 大きく体を振りながら泳ぎます。
背ビレと尾ビレの先端が白くなっているのが確認できると思います。
これが英名の「Whitetip reef shark 」という名前の由来となっており、白い破片の模様があるサンゴのサメという意味になります。
この特徴で他のサメと簡単に見分けることができます。
サンゴ礁をダイビングしている最も見る機会が多いサメの中の1種のようです。
積極的に人間を襲うことはほとんどありませんが、少例ですが人間に対して攻撃した例はあるので不用意に挑発などを行わないようにしましょう。
主食は主に硬骨魚類で様々な魚を捕食するようです。
ネムリブカ自体は他のサメに捕食されることもあります。
ネムリブカは他のメジロザメの仲間と同じく胎生で、妊娠期間は1年未満で通常は2~3匹の子供を出産します。(2周期のようです)
和名 | ネムリブカ |
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学名 | Triaenodon obesus |
英名 | Whitetip reef shark |
目 | メジロザメ目(Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科(Carcharhinidae) |
属 | ネムリブカ属(Triaenodon) |
分布 |
インド洋~太平洋の温帯 |
生息環境 | サンゴ礁 |
ネムリブカは世界中の温帯の海域に生息しており、主に8〜40mの水深で確認されているようです。
食用として利用している地域もありますが、シガテラ毒を持つ場合もあります。
移動範囲が狭く、繁殖速度が遅いことから漁業による圧による個体数の減少が心配されており、IUCNは準絶滅危惧としています。
ネムリブカを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ネムリブカを展示しているJAZA加入の施設は10ヶ所となります。
大洗水族館 | 鴨川シーワールド | 八景島シーパラダイス |
東海大海洋博物館 | 大阪海遊館 | 須磨水族園 |
しまね海洋館 | 大分マリーンパレス | かごしま水族館 |
美ら海水族館 |
ネムリブカと大洗水族館
大洗水族館では、サメの海というエリアに展示されています。
同じ水槽内にはトラフザメ、イヌザメ、オオセ3種が展示されています!
自然界でも底で休んでいる時間が多いためか、水槽内でも地面で休んでいる姿を見ることも多いです。
同じく地面にいるオオセが3種類展示されていますが、他の水族館ではほとんど見られない種類ばかりなので一緒に観察してみてください!
イヌザメ(しながわ水族館)
ネムリブカとイヌザメが少し似ていますが、雰囲気が違うのと背ビレと尾ビレの先端に白色があるので見分けることができます。
イヌザメの方がスリムな感じですね!
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。